リクエスト小説 『放課後』
「夕日、綺麗だね」
「あぁ」
「がっくん、今日は部活オフ?」
「あぁ」
「忍足は今日いないんだ」
「あぁ」
「珍しい……ね……」
「あぁ」
「さっきから“あぁ”ばっかじゃん!!」
「あぁ」
「がっくん、今日は部活オフ?」
「あぁ」
「忍足は今日いないんだ」
「あぁ」
「珍しい……ね……」
「あぁ」
「さっきから“あぁ”ばっかじゃん!!」
私は後ろの席で俯せている岳人の頭を叩いた。
「いってぇなぁ! 何すんだよ!!」
「さっきから何言っても適当な返事してー!」
「ちゃんと聞いてんだから良いだろ!」
「じゃぁさ……」
「さっきから何言っても適当な返事してー!」
「ちゃんと聞いてんだから良いだろ!」
「じゃぁさ……」
私は廊下を指差した。
「何で忍足がいるのさ!」
指された本人は少し驚いたような顔をした。
「何や、花道もおったんか」
「私の教室だもん!」
「私有物ではないやろ」
「私の教室だもん!」
「私有物ではないやろ」
忍足はハハハと笑った。
何か知らないけど……
何か知らないけど……
こいつだけはホントに苦手!
「何しに来たの!」
「岳人に用や」
「岳人に用や」
忍足は誰の許可もなしに(まぁ、普通に考えれば当然のことなんだけど)
ずかずかと(正直言えば足音なんて全然たたないくらいそっとだけど)入ってきた。
ずかずかと(正直言えば足音なんて全然たたないくらいそっとだけど)入ってきた。
対、がっくんはと言うと……
動く気0。
忍足が来るのを待ってるかのように机にもたれかかったままだった。
忍足が来るのを待ってるかのように机にもたれかかったままだった。
「何だ?」
「何か、明日は朝練するらしいでー」
「マジかよー。眠ぃー」
「みんな一緒や。サボらんと来ぃや」
「へいへい」
「何か、明日は朝練するらしいでー」
「マジかよー。眠ぃー」
「みんな一緒や。サボらんと来ぃや」
「へいへい」
朝練とは大変だなー……
とか帰宅部の私はつくづく思う。
とか帰宅部の私はつくづく思う。
「ほな、俺はもう帰んで」
「え? それだけかよ」
「ごっつい睨まれてるさかいな。早ょ帰るわ」
「え? それだけかよ」
「ごっつい睨まれてるさかいな。早ょ帰るわ」
げっ。
忍足のやつ、私に気付いてたんだ…
忍足のやつ、私に気付いてたんだ…
それだけ言うと、ヤツは本当に教室から出て行ってしまった。
無神経ながっくんに比べると
意外と忍足も悪いやつじゃないのかも知れない……。
無神経ながっくんに比べると
意外と忍足も悪いやつじゃないのかも知れない……。
忍足が出て行った後、いきなり静かになった。
がっくんはイスにもたれかかって、少しうとうとしていた。
がっくんはイスにもたれかかって、少しうとうとしていた。
「眠いなら帰れば良いのに」
がっくんに聞こえるくらいの声量で私は呟いた。
「良いだろ? 俺の勝手」
「がっくん、何のために残ってるの?」
「待ってんの」
「誰を?」
「お前以外に誰かいるか?」
「がっくん、何のために残ってるの?」
「待ってんの」
「誰を?」
「お前以外に誰かいるか?」
……なんか、訳が分かんなくなってきたぞ?
「何で私なんか待ってんのさ」
「暇だからだよ」
「暇なら遊びに行きなよ」
「良いだろ、別に」
「分かった! 私が日誌書くの遅いから冷やかしに来たんでしょ!」
「暇だからだよ」
「暇なら遊びに行きなよ」
「良いだろ、別に」
「分かった! 私が日誌書くの遅いから冷やかしに来たんでしょ!」
「そんなんじゃねぇよ!」
がっくんは急に大声を出して、机を叩いた。
私は突然のことに、動作を全て止めた。
そして、彼をただ見ていた。
そして、彼をただ見ていた。
「わ、悪ぃ……」
がっくんはまたイスに腰掛けた。
だけど、私はまだ体が硬直していた。
だけど、私はまだ体が硬直していた。
何か悪いこと言ったのかな……
だけど、謝れない。
まだ、ビックリしてる。
だけど、謝れない。
まだ、ビックリしてる。
「急に大声出して、ごめん」
なんでがっくんが謝るの?
「私こそ、何か悪いこと言っちゃった」
やっと言えたけど
気まずい雰囲気は止まらずに流れ続けた。
気まずい雰囲気は止まらずに流れ続けた。
「冗談で言ったつもりだったんだけど……」
「分かってる」
「がっくん調子乗りだから、そうなのかなって……」
「……お前、フォローしてんのか傷深めてんのかどっちだ?」
「え……」
「分かってる」
「がっくん調子乗りだから、そうなのかなって……」
「……お前、フォローしてんのか傷深めてんのかどっちだ?」
「え……」
「もう良いよ」
がっくんは急にアハハと笑い出した。
私もつられて笑っていた。
私もつられて笑っていた。
「で、日誌の方は」
「あと一行で終わるよ」
「じゃぁ、一緒に帰ろうぜ。途中まで送る」
「うん! ありがとう」
「あと一行で終わるよ」
「じゃぁ、一緒に帰ろうぜ。途中まで送る」
「うん! ありがとう」
普段ははしゃいでるように見える彼も
時々落ち着いた雰囲気を出す。
時々落ち着いた雰囲気を出す。
そして今、彼は微笑んでいる。
そんな横顔を、見ているのが好き。
そんな横顔を、見ているのが好き。
これは、恋っていうのかな……?
「俺、お前に言いたいことあったんだけど、やっぱ今度にするわ」
「へ? 何それ。今言ってよ」
「何か、タイミングがかなり過ぎた感がデケぇし」
「訳分かんないよ?」
「ま、気にするな」
「へ? 何それ。今言ってよ」
「何か、タイミングがかなり過ぎた感がデケぇし」
「訳分かんないよ?」
「ま、気にするな」
がっくんは席から立ち上がって、私の正面へ歩いてきた。
「俺はこれからもお前の側にいるだろうよ。何か困ったらいつでも頼ってきたら良い」
「急にどうしたの?」
「そん中で、たまには俺が出すメッセージにも少しは気付いてくれ」
「……どういう、こと?」
「そういうことだよ」
「急にどうしたの?」
「そん中で、たまには俺が出すメッセージにも少しは気付いてくれ」
「……どういう、こと?」
「そういうことだよ」
がっくんは私の頭を軽く叩くと
自分の荷物と私の荷物を持って、教室のドアまで歩いて行った。
私はそれをぼーっと見てた。
自分の荷物と私の荷物を持って、教室のドアまで歩いて行った。
私はそれをぼーっと見てた。
「ほら、早く来いよ」
私はその声に動き出す。
私とがっくんのヒミツ。
知ってるのは教室に残った日誌だけ。
知ってるのは教室に残った日誌だけ。
遅くなってゴメンね;
ガックンに好きって言わせられなかった…
ごめんなさいorz
リクエストなのに応えられなくてごめんなさいorz
気に入らなかったらゴメンねー(ノД`)
書き直しはいつでもします(`・ω・´)